MP3-C1 プログラミングガイド
2005-02-18 第1版
プログラムの具体的な例については、VB6によるサンプルコードをご覧ください。
DIPスイッチ
DIPスイッチは用途に応じて適宜切り替えてください。 当社サンプルコードまたは音質評価ソフトを使用する場合にはすべてのビットをON側で使用してください。
DIPSW ビット位置 |
名称 | 機能 | 備考 |
1 | 通信速度切り替え | OFF: 9600bps | この2種類の速度以外はサポートしません |
ON: 38400bps | |||
2 | EASY/NORMAL モード切替 |
OFF: EASYモード。1つのプレイコマンド動作が終了するまで次のコマンドを受付しません。 | NORMALモードではプレイコマンドを受付したら即座に+応答が返ります |
ON: NORMALモード。1つのプレイコマンド動作の途中であっても次のコマンドを受付します。 | |||
3 | エコー通知 | OFF:エコーします | |
ON:エコーしません | |||
4 | エラー通知 | OFF:文字列で通知します | |
ON:数値コードで通知します |
コマンドの一般規則
・コマンドは COMMAND と OPTION 部分に分かれます。COMMAND部とOPTION部は1つのスペースによって分離されなければなりません。
・コマンドに利用できる文字は、半角英数です。全角文字は利用できません。
・コマンド+オプションの文字列の長さは最大255文字までです。
・大文字と小文字は同一とみなされます。
・ファイル名は英数半角で最大8文字+拡張子最大3文字までです。いわゆるロングファイル名は利用できません。半角カタカナは使用しないでください。
・各コマンドおよびその応答は通信ポート上では復帰・改行コードにより終端されます。(&h0d,&h0a)
コマンド一覧表
コマンド | 書式 | 動作 | 結果 | 備考 |
FIND | FIND filename | filename のファイルがメモリーカード上に存在するかどうか調べる。 | 指定ファイルが存在すれば、+応答が返る。 存在しなければ、数字0が返る。 |
DIRというコマンドはありません |
INTERVAL | INTERVAL N (N:0 から9999) |
REPEATMODE 時に次のサイクルの再生開始までの間、N / 10 秒間無音状態になる。 | OKが返る | 起動時デフォルトは10 (1秒) |
PLAY | PLAY file1 PLAY file1,file2, . . .,fileN |
MP3ファイルを再生する。拡張子は必ず .MP3でなければならない。 | 再生終了時点でOKが返る。 NORMALモードではコマンド受付直後に+応答が返る。 |
・ |
REPEATMODE | REPEATMODE 0 | プレイコマンドは単一動作 | OKが返る | 起動時のデフォルト値は0 |
REPEATMODE 1 | 投入されるプレイコマンドが反復実行される | |||
SENSORMODE | SENSORMODE 0 | センサーデータは送信されない | OKが返る | 起動時のデフォルト値は0 |
SENSORMODE 1 | センサーデータが一定間隔でコントローラ側に送信される |
PLAYコマンドのウエイトオプションについて
時間ウェイトをファイル名のかわりに挿入できます。 オプション書式:WN ここにN:0.1秒を最小単位とするウェイト時間。
WとN の間にはスペースを入れないでください。Nの値は1 (0.1sec) から9999(999.9sec)
までが利用できます。
・センサーモードは1にすることにより、自動的にセンサーデータが一定間隔でホストコントローラ側へ送信されます。一般的なPCのように汎用入力点が存在しない場合に利用すると便利です。 この場合、4ビットのセンサーデータに16進数&hC0 が加算されたデータ1バイトがホストコントローラへ送信されます。
エラーコード表
番号 | エラー表示(文字列) | 意味合い |
---|---|---|
1 | Syntax ERROR | 存在しないコマンド。あるいはコマンドの構文がおかしい。 |
2 | --- | |
3 | File name must be shorter than 12 byte | ファイル名は拡張子を含めて12バイト以下でなければなりません。 |
4 | Too many option parameters | オプションパラメータ数が多すぎます |
5 | Wait value out of range | ウェイトの値が許容範囲以外です |
6 | Volume command NOT impremented yet | ヴォリュームコマンドは実装されていません |
7 | File not found | ファイルがありません(PLAY コマンドに対するエラー応答) |
8 | Undefined option parameter | 未定義なオプションパラメータです |
9 | Interval value out of range | 間隔の値が許容範囲外です |
10 | File not found in Memory Card | メモリーカードに該当ファイルがみつかりません |
プログラミング上の注意事項
・通信速度は、9600bpsまたは38400bpsのどちらかのみです。センサーモードを使用する場合、38400bpsの使用を推奨します。
・送受信ルーチンでは適切な再試行処理を記述しましょう。
・現行バージョンでは、センサーモードにおける、データ送信間隔は0.1秒固定です。
Microsoft Visual Basic 6 で記述したサンプルソースコードを無償で配布します。プログラミングの参考にしてください。
このコードを利用するためには、Microsoft Visual Basic 6 が必要です。 若干の変更でVB#
にも対応できるはずです。
2種類のサンプルコードをLZH形式で配布します。 詳細は、ソースコードの中のコメントおよびReadme.txtをご覧ください。
・サンプル1 通常はBGMである、N1.MP3を再生し、センサー入力があると、それに対応する音声ファイル N8.MP3を再生する。
N1.MP3 と N8.MP3 という名前のMP3ファイルはお客様にて適宜ご用意ください。
サンプル1のダウンロードはこちら
・サンプル2 路線バスの車内音声ガイダンス。 音声ファイル付き。
サンプル2のダウンロードはこちら